妻の妄想

梅雨が明けていよいよ夏本番。夏と言えばスイカ(西瓜)だ。しかし、再婚してからここ数年、スイカをほとんど食べてなかった。妻がスイカに対して妄想を抱き買いたがらなかったからだ。 「何で嫌いなの?」と聞くと「子供ときに西瓜の種を食べると盲腸になると言われて、うっかり飲み込んでしまった種が腸の中で芽が出ると思って寝られなかったことがある」
スイカに対する見事な妄想だ。

さらに、「スイカはカブトムシの味がする」だとか。カブトムシがスイカの味がする?そもそもカブトムシを食べたことがあるのか!論理性に欠けていてまともな会話にならない。まあ、理由はともかく、相手が嫌がれば、こちらも遠慮するというのが夫婦というもの。それを知って、自分がスイカを買うことは激減した。

最近、妻が10日間の瞑想で留守をすることになった。2歳の息子と、まず、買ったのはスイカ。(やった!!)喜んで種ごと食べきった息子を見て、よき理解者を得たような満足感。

そんなことも知らずに帰宅した妻は、心も体も浄化されたように清く澄んでいた。普段からとても優しい人柄だが、さらに何倍も優しく穏やかで素直になっていた。同居者が穏やかで平和でいてくれるのは、何よりも嬉しい。そして、何と、ボクが好きだからとスイカを買ってきてくれた。しかも、一緒に食べようと言って。これも瞑想効果だろうか?

ボクが好きなスイカの食べ方は、朝食代わりにスイカだけを食べること。スイカのように消化のいいものは、食後として食べるよりも、単体としてそのまま食べると消化器を休め、とてもいい浄化作用にもなる。とくにお腹が空っぽの朝食時に食べるのは一番だ。

そんな説明をしたら興味を持ってくれたので、今朝は3人でスイカ断食ならぬスイカ朝食にした。妻はスイカがこんなに美味しいとは思わなかったと、また、息子はスイカ汁まで「オイシー!」と言って食べてくれた。

瞑想へ行って長年のスイカへの妄想から解放されたなんて笑い話だが、もっといろいろな思い込みからも自由になってきたのだろう。10日間の父子だけの育児はヘトヘトだが、妻に自分だけの貴重な時間を持ってもらう報いは大きい。そして、ありもしない先入観、妄想から自分を解放してくれる瞑想は凄い。

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