先日、私がモデルになったヨガセラピーのデモのことを、今でもよく覚えているという生徒さんがいらした。妊娠中の私がクライアント役で、コブラのポーズをとり(お腹は圧迫しないよう調整して)しばらく保持する。ポーズをほどいた後、「ひとりでがんばらなくてもいいんだよ、とお腹の赤ちゃんが言ってくれたようです」と皆にシェアをした。
あれから、2年以上経っているけれど、その時の感情や感覚を、その時、ものすごくリアルに思い出し、少し涙ぐんでしまった。そのリアルな感覚は、まぎれもない自分の体験からくるものだと思う。初めての妊娠の緊張感や、責任感でいっぱいになっていた私へのメッセージは、今、子育てやヨガを伝える仕事をする自分自身にも、また別のインスピレーションを与えてくれた。
大事にしないと壊れてしまうと、恐れているものを、相変わらず抱えたまま私は生きているのではないか。本当にそんなにもろいものなのか?もしかしたら、十分に強さを秘めたものなのに、それを守ることに一生懸命になって余計な力が入っているのかもしれない。
ヨガセラピーは、今の自分を等身大で見つめ、慈しみ癒す力があると思う。そして、その体験は同じ人間である以上、常に関わり続ける大きなテーマを秘めている。
2009-08-15
カテゴリ: アーユルヴェーダの日々