アーユルヴェーダの日々 - 家族の絆というもの:父との和解

先日、2年ぶりに父に会った。産後の里帰り中、大げんかして実家を飛び出したきりで、母が間を取り持とうと何度が機会を作ってくれたが、2年経ってやっと、顔を合わせることができた。

きっかけは、私の「ろくろ」。実家に預けてあったのを、山梨まで運んで来てくれた。どんな再会になるんだろう...宙ぶらりんな気持ちで両親を迎えた。何事もなかったかのように挨拶を交わした後、父と私はすぐさま、50キロほどあるろくろを倉庫へ運んだ。母が「ガンバレ!」と両手を振って応援し笑)、私は父に「重いでしょ、膝大丈夫?」なんて、言葉をかけながら、一緒に大汗をかいた。

お土産の桃を一緒に食べ、息子としばらく遊んだ後、私にとって「気がかりだったこと」には全く触れずに、両親は帰っていった。まるで、何事もなかったかのように、こうやって元に戻るのか・・・ああ、こういうことが出来るのが、家族なんだ、すごいなぁと思った。友達や恋人同士だったら、きっと繋がりは切れて当たり前だったろう。でも、家族だから繋がり続け、時の経過と共に関係が変わっていく。

どんなに居心地が悪い時でも「切っても切れない関係」の家族という存在を若い頃は疎ましく感じたこともあったが、今はむしろ、とても特別な、どんな時もそこにある人同士の礎のように、かけがえなく感じる。そんな家族の1人として育った私は、今、夫と息子と、新しい家族を作っている。この新しい家族とは、何か起こったらそのことに向かい合い、コミュニケーションを取り、自分が悪いと思ったらちゃんと謝れる家族でいたい。

2010-08-02

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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