アーユルヴェーダの日々 - 2011年、もうひとつの・・・をはじめよう。

そろそろ大寒、1年で一番寒い時期といわれている。私は元々ひどい冷え性で、冬になると手足が痺れ、生理痛もひどかった。妊娠、出産後は、だいぶよくなり、寒さに強くなって来た。山梨という寒冷地に暮らすようになり、体が寒さに順応してきたのかもしれない。でも、「寒さ嫌い」は健在で、この間こんなことがあった。

ずっと家の中にいて、エネルギーがあり余ってしまった息子に、つい「散歩に行こう」と言ってしまった私。外へ行けると喜んでいる息子を前にして、うーん、でもやっぱりーー行きたくない~」ともたもた・・・息子はぐずり始める。見かねた夫が、じゃぁ僕が・・・と代わりに連れて行ってくれた。ラッキー!(・・・って私も性根座ってきたなぁ)なんて思っていた。

寒さがいやだから、出かけない。その典型的パターンだった。しかし、寒波のやって来た先週末、夫が不在だった。もう頼れる人はいない。私は息子と、外へ出た。体を動かさないと寒いので、動き続ける。そうすると、ものすごく鼻水が出る。鼻をかみ、また動く、の繰り返し。

どうせ外にいるなら、と、ずっとしたかった木々の手入れをした。1時間ほど夢中で作業して家へ戻ると、子どもだけじゃなく、私の身も心もすっきりしていた。

同じことをしても、体が芯まで冷えて情けない気持ちになることもあったのに、何が違ったのだろう・・・?寒さは辛い、でも必要だと決心して「寒い」環境を自分に体験させた。その「決意」があるかないか、だろうか?外にいる間、木々の手入れをしたが、その行為に没頭していたから、だろうか?

ことの真意はわからないが、寒さを体験しても、体は自然に反応し、結果、家の中にずっといた時より、心身が楽になった。これは私にとっては、新しい「もうひとつの」寒さへの対応の仕方だった。

寒い=辛く悲しいは、子どもの頃の心象風景の投影なのかもしれない。ストレスだと感じていたものを、嫌がり遠ざけることが、いつも出来るとは限らない。そのことに、そういうことが起こることに感謝だ。感情は脇へ置いて、そこへ飛び込み、体験する。そして、自分の想像を超えた意外な力に気づく。

今年は今までとは違うこと、「もうひとつの・・・」を試す年にしたい。

2011-02-04

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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