アーユルヴェーダの日々 - なくしものとマインドフルな生き方

私は、なくしたものを見つけるのが苦手だ。例えば、子どもの名前を書くのに必須の油性ペン、子どもの名札、夏場使った水着も、いざ温水プールへ!と思うと見つからない。保険証書、定期券・・・思い返せば、よくなくし、人に見つけてもらってきた。
先日WSをかねて実家に帰省したが、このときも最近再び使い始めたメイク用のブラシがなくなり、探しても見つからない。数日後、実家を出るとき、母に「ブラシがないから、出て来たらとっておいて」と話したら、戸棚をざざっとみて、「これじゃない?」と、、数秒で見つけられた。いつもこんな調子だ。

これじゃ、私の目はほとんど、フシアナ。何か違うやり方を試したいものだ…そこで、実際、何が起こっているのだろう?と今朝、夫と話した。

見つからないと思った段階で、動揺した心にエネルギーが向き過ぎたり、ないと思い込み過ぎたりして、探すという行為そのものには意識が向かなくなるのではないかと言われた。心ココにあらずというときがよくあるそうだ。

また、自分で見つけるという体験があまりにも少ないからか、探すことを早々に諦めて、そこから離れようとする。人任せ、運任せ、または時間任せとでも言おうか。。。苦手なことにコミットしようとしない自分がいる。

集中力があるのはいい。しかし、集中し過ぎて周りが見えなくなるのではバランスが悪い。ヨガや瞑想で言う「マインドフル」というあり方は、日常に起こることひとつひとつに、目を向け、心を注ぐあり方だ。心が平静で、リラックスして、現実に起きていることをそのまま見られたら、私の暮らしの中の「あれがない!」というストレスは随分減らせそうに思う。

あるものを所定の位置から動かした時、それを戻す意識を持つこと。それでもまた、なくしものをして焦る気持ちに気づいたら、呼吸して、目の前にあるものを見るよう意識すること。マインドフルな生き方を実践するうえで、生活上で出来ることはたくさんありそうだ。うまく行かないときも自分を責めず、リラックスして。

2011-10-31

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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