緊張と弛緩③ バランス

「クリパル・エクスプレス」Vol. 10(2007.12.01発行)より抜粋

肉体的にも精神的にも、緊張と弛緩の幅を広げることは、健康を増進させ感性を豊かにしてくれます。前回は、この両極の幅を意識的に広げ、生命力を活性化させていくことがヨガの大きなテーマだという話をしました。

この緊張と弛緩の幅を広げる上で大切なことは、緊張し過ぎず弛み過ぎない両極のバランスです。バランスとは何でしょうか?それは例えば、人間は誰でも男性性と女性性を兼ね備えていると言いますが、その両極を足して2で割り中性になるという意味ではありません。一方を犠牲にしてどちらかだけを選ぶのではなく、両極の持つ潜在的な力をそれぞれの方向に十分に発揮しながらも、その中心に安定性があるということです。

自分の中にある男性的な力強さや女性的な包容力を、必要に応じて自由に活かすには、中心に安定性と自由に動ける軽やかさが要求されてきます。この安定性と快適性の探求にこそ、ヨガでポーズ(アーサナ)を練習する意味があるのです。

そのためには、まず、左右、前後、上下と言った両方向の力を最大に発揮させることから始めます。すると、そこで内面に大きな空間が生まれることで、その中心となる部分が実感として明確にされてくるのです。アーサナでどれだけ曲がったり伸びたりするかというのは、手段ではありますが、大切なのは、その両極の中で安定して快適な中心をはっきりと意識することなのです。

その中心を安定させることを「core-stabilization」(コア・ステビライゼーション)と呼び、そのクリパルヨガでは、中心を探る方法として「プレスポイント」という概念と手段を使います。

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