カルマについて③:エッジ〜自己変革

前回は、ヨガをはじめとする精神修養の多くは、実践者を肉体的にも精神的にもギリギリの切羽詰まった瀬戸際の「エッジ」へ導き、盲目的に反発したり、抵抗したり、逃げたりする心の反応に気づかせ、その元になっているサンスカーラを取り除くことにあるという話をしました。
さて、今回は、クリパルヨガでは、ここの部分をどう手法として実践するかという話です。つまり、どうしたら実践者を心身の「エッジ」へ導き、心の盲目的な反応に気づき、そこから自分を自由にしていけるかです。もし、それが可能であるなら、実践者の中にトランスフォメーション(変革)が起きることも十分に考えられます。

クリパルヨガでは、ポーズの土台を築き、アライメントを整え、その型に向けて自分の肉体をコントロールし、そして、心を集中させる段階を「ステージ1」と呼びます。さらに、ポーズで体を伸ばし、曲げ、捻り、最大に開く「エッジ」まで行ったところで、一定時間保ち続ける段階を「ステージ2」と呼びます。この「ステージ2」で実践者は「エッジ」と向き合い心の反応に気づき始めるのです。

クリパルヨガが自己変革のヨガだと言われるのは、まさにこの「ステージ2」が明確に実践法として確立しているからだと思います。西洋へ渡ったヨガの多くが、その身体的エクササイズの側面を強調して発展してきました。それは、クリパルヨガで言う「ステージ1」の部分です。

しかし、クリパルヨガは、米国人のライフスタイルに合わせ大きく変化しながらも、伝統的ヨガのエッセンスであるトランスフォメーションというテーマに対して妥協しなかったのです。しかも、その具体的な手法を、現代人にも分かり易くしてくれたことで、多くの人々の内にトランスフォメーションを可能にしてくれたことの意味は計りきれなく大きいと思います。(続く)

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