クリパルヨガの特徴①:体に宿る知恵

多くのヨガ流派やアプローチの中から、クリパルヨガとはどんなヨガなのか。その特徴について今回から取り上げます。いくつかの特徴は、クリパルヨガに限定したものとは言えませんが、その実践において重要であるものは、あえて特徴として取り上げていきます。

〜クリパルヨガの特徴(その1)「体の内に知恵が宿る」〜

神経やホルモンの働きによって、常に体の生理状態を一定範囲内に調整し、恒常性を保つ機能(ホメオスターシス)は、やや抽象的な表現をすれば、肉体の知恵とも言えます。生きていく上で必要な生理作用や、傷口を治す治癒力も体の知恵です。

そして、この知恵は、生理的な面だけでなく、心理的にも同じようなことが言えます。心が緊張したり、緩んだり、喜んだり、悲しんだりすることも、心のバランスを保つという視点からすれば、心理的な恒常性維持機能だとも言えます。

つまり、肉体的にも心理的にも、自分が何を望んでいるのか、どうしたいのか、何が必要なのか。それは誰かに聞かなくても、自分自身が既に知っているのであり、その知恵にアクセスする能力は誰にでもあるのです。ヨガはそのための方法を教えてくれます。

クリパルヨガでは、ポーズを取るのは、いわゆるきちんと完成されたポーズを取るためではなく、その行為の中で、体験していることに価値をおくタイプのヨガです。もちろん、ポーズを安全にどう取るか、という基本的な誘導はしますが、その中での「生徒の体験」を尊重しているのです。

各々の生徒が、肉体を通して自分自身の体験に没頭していく中で、気づく自分の体や心への理解は、まさに自分の中から湧いて来る知恵です。その知恵にアクセスしているヨガだとも言えます。(続く)

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