クリパルヨガの特徴⑫:8支則と3ステージ

前回、ヨガの教典であるパタンジャリの「ヨガスートラ」の8支則に対する2つの解釈について触れ、ポーズ、呼吸法、瞑想を段階式に上りつめるという解釈とは対照的に、クリパルヨガでは、むしろ、それらが同時に進行するという捉え方を説明しました。
ここまでは、前回の講座をご覧ください。

この8支則をさらに斬新な切り口から解釈を加え、宇宙の根源であるチッタ(意識)とプラーナ(生命エネルギー)という2つの要素を包括したパノラマ的視点を展開したのが、3つのステージというクリパルヨガの大きな特徴となるヨガへのアプローチです。
これは、以下のように8支則のうち5つの部門を3つのステージに分類し、それぞれに対して異なったアプローチと強調する点を与えています。

1、アーサナ&プラーナヤーマ → ステージ1
2、プラティヤハーラ&ダーラナ → ステージ2
3、ディヤーナ → ステージ3

ところで、「ヨガスートラ」の8支則と聞いてもよく理解できないといけないので、クリパルヨガの特徴というテーマからは多少離れますが、ここに簡単に説明しておきます。

1、ヤーマ(禁戒): ヨガをするための心構えで、他者(社会)との関係についてのガイドラインで、非暴力などの5つの項目がある。

2、二ヤーマ(勧戒): ヤーマと同様にヨガをするための心構えで、自分自身との関係についてのガイドラインで知足(足るを知る)などの5つの項目がある。

3、アーサナ(ポーズ): 肉体の緊張を取り除き、安定してリラックスさせること。

4、プラーナヤーマ(呼吸法): 呼吸をコントロールし解放すること。

5、プラティヤハーラ(制感): 感覚に巻き込まれないように、客観的に観察すること。

6、ダーラナ(集中): 心を一点に集中すること。

7、ディヤーナ(瞑想): 心の一点集中を持続すること。

8、サマーディ(三昧): 観る主体者と観られる対象物が一体になること。

先程の話に戻しますが、そもそもなぜ8支則の中の5つだけを3つのステージとして実践するかという理由を説明します。

最初のヤーマとニヤーマは実践する部門とも言えますが、ガイドラインとか倫理的な要素が強く、それ以降のアーサナや呼吸法や瞑想法といった具体的な実践法とは、質の異なるものだからです。また、最後のサマーディは、自らの意志によって起こすものではなく、自然に生じてくる体験だからです。そういった意味で、クリパルヨガの3つのスージでは、実際の実践法としては「ヨガスートラ」8支則の5つのみを取り上げています。それぞれのアプローチと特徴については、次回触れていきます。

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