今日、小淵沢で開催されたマクロビオティクのカンファレンスから帰宅したところだ。毎年、招かれて参加するのだが、その度に、改めて日常で食べているものについて考えさせられる。
心身の健康の為に、気候や風土に合わせた食事、リラックスしたライフスタイル、そして適度な運動が必要なのは言うまでもない。しかし、世の中を動かす原動力に、命や健康よりも経済が優先になると、そんな当たり前のことをすることが難しくなってしまう。
それでも、マクロビオティックの食事法やヨガを始めると、生活がシンプルになってくる。世間的に認められた見た目ではなく、自分が身につけて心地のいい服装にしたり、環境に配慮して、食事を動物食から野菜穀物を中心としたものに変えたり、時には、生活拠点を都会から田舎へ移し、自給自足的な生き方をする人もいる。
シンプルなライフスタイルに変えると、何が必要で何が不要なのかを、常に考える癖をつけることになる。その中で、本物で大切なものは何なのかが見えて来る。
昔、マクロビオティックのある講師が、理想的な食事法について語っていたことがある。あまりにシンプルなことなのだが、毎年、カンファレンスの時期になると、いつもこの言葉を思い出す。
「理想的な食事法」とは、それによって、
1、貧富の差に関わらず、地球上のすべての者が健康でいられるもの
2、地理的な条件など自然環境を活かしたもの
3、教育のあるなしに関わらず、専門的知識がなくても、自分の体に聞けば分かるもの
この理想的な食事法が、具体的にどういうものなのかを突き詰めて考えると、いろいろなものをシンプルにするきっかけになる。食事法に限らず、ヨガを含めた健康法や、自分のライフスタイルの検証にも役立つので、自分は、今でもこれを指針にさせてもらっている。
2010-09-20
カテゴリ: Toshiのつぶやき