アーユルヴェーダの日々 - 2011年末、断捨離のプロセス

「断捨離」聞いたことのある人も多いのでは?2009年から提唱されている、モノを「断」ち、ガラクタを「捨」てれば、執着も「離」れていく」という、言うなれば片づけ術。やっとこさ今、実行中。

山梨に引っ越してきてそろそろ5年。「一度も使ってないものは、なくても大丈夫なもの?」と、一念発起した。

まずは、キッチンから!冷蔵庫、シンク下、食器棚、オーブン棚、最近購入したラックと順番に…中にあるものを「すべて」(←ここすごく大事!)出す。あああ…しばらく、キッチンは、まさにカオス(混沌)と化す…

みたくなかったもの、忘れていたものが出てくる。
知ってて手を付けなかったことにも気づかされる。

無秩序、ワケが分からない、ぐちゃぐちゃ…これが嫌だから、奥へ奥へとしまい込んで見えないようにして、表面的に「片付いた」としていたんだな、と今までの自分のあり方にも気がついた。

クリパルヨガには、感覚の波と、変革のモデルという概念がある。

「居心地が悪い」「嫌だ」という感情は「感覚」のひとつで、その波からはずれようと、習慣的行動をとるというのは、ひとつのオプションだ。マインドが介入し、保護的構えをとる。しかし、もうひとつのオプションがある。

その体験に留まり、たとえ感情的には不快でも心をリラックスさせ、高まるエネルギーの波に乗る。すると、洞察力が高まり、直感的理解を体験する「統合」が起こり、新しい標準への「変革」が起こる。

キッチンを断捨離してみて、雑多なモノへの嫌悪感や面倒くささを感じながらも、同時にモノに意識を向け、ひとつ一つをよく見ていくと、自然と自分なりのルールで分別を始めてしまうことに気づき、小さく感動した。

本には「自分なりのルールで分類」とあるが、そこがネック〜、自信ないなーと思っていたのだ。四の五の言わず、とにかく飛び込んでみることだ(笑)『片づけ下手』と自分にラベリングしていたが、知恵は内側にちゃんとある。

そうして波に乗っかって分別ができれば、あとは、いらなくなったモノたちに「ごめんね、ありがとう」と言葉をかけて処分すべきモノは処分し、必要なモノは出し入れしやすく、わかりやすく収納すれば、断捨離は終了。このトライ&エラーを繰り返すようにと、勇気づけの言葉もあった。変革のプロセスも、同様に、繰り返し起こる。

断捨離のあと、キッチンで自分が何をしたいのか、どんな可能性があるのかが、はっきりした。なにか足りないと漠然と感じていたのは、まさに気のせいで、現実には「ここにすべてがある」と感じられたことも大きな成果だ。

今年最後のヨギックライフを、翻訳本「クリパルヨガ」からの抜粋の言葉で締めくくりたい。

「私はスワミ・クリパルから、『ヨガはまず暴き、それから癒す』と学んだ。ヨガは、
まず私たちの弱点を光に曝す。それからそれを乗り越える手助けをしてくれるのだ。」
 ーヨガナンダ・マイケル・キャロル(クリパルのシニア・ティーチャー)

ハレルヤ!みなさん、良い年を!

書籍「クリパルヨガ」はこちらから

2011-11-14

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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