変革(トランスフォーメーション)

変革とは精神世界でよく使われる言葉で、英語の「transformation」の訳で変容とも訳されています。クリパルヨガの創始者、アムリット氏は、家のリフォームのように、基本構造はそのままにして表面的な装いを改良する「reformation」という言葉と比較しながら説明していました。「reformation」とは、個性を変えるということですが、「transformation」とは、もっと本質的な変化、つまり個性を変えるという小さなことではなく、むしろそれに捕われない個を超えた本来の存在になるということです。クリパルでは、このことを「変革のモデル」というプロセスの中で、次のように説明しています。

変革(トランスフォーメーション)

まず、私たちは日頃、自分の「標準」的な価値観を持って生きています。しかし、この「標準」の見方で生きていると、それだけでは対応できない「課題」に出会うときがあります。それでも最初の頃は自分の「標準」で頑張ろうと「抵抗」しますが、いずれ抵抗してもどうにもならなくなり、スランプの時のように「混沌」とした状態に陥り、しまいに「空虚」な時間が過ぎて行きます。しかし、ここまでのプロセスから目を背けずに十分な時間をかけるなら、いずれ「空虚」から、ちょっとした瞬間にひらめきや直感やインスピレーションが湧いてきて、それまで点でしか見えなかったものが、点と点を繋ぐ線や面として見えて来たり、時には立体的に全体が繋がって見える「統合」が起きてきます。この「標準」から「統合」までのプロセスを通過すると、それまでの「標準」が古くなり、やがて新しい「標準」として進化していきます。それによって、人生の現実に対しより広い視野から対応ができるようになるのです。

この「変革のモデル」において、自分自身が古い「標準」から新しい「標準」へ一皮ずつ剥がれていく経過は、「個」を超えて行くプロセスであり、それは、私たちの成長や進化におけるプロセスのことです。太古からヨギは自我を超え、超越した真我に至ろうとしました。この変革というものを、クリパルヨガでは今でもヨガの実践において重要な試金石としており、現代人にも理解しやすいように、上記のようなモデルを提示しています。そして、そのための手段として、誰にでもできる「ステージ1~3」というアプローチを生み出したのです。

マットの上で実践する毎回の「ステージ1~3」の体験は、非常に微細なレベルで自分の内に変革の体験を起こし、やがてその効力はマットを離れた日常においてもしっかりと意識される程に広がっていくのです。

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